キャベツは至る所に

感想文、小説、日記、キャベツ、まじめ twitter ⇒ @kanran

2011-01-01から1年間の記事一覧

今年に入って読んだイイ漫画

本棚がパンクしているので長編の一気買いが出来ない。 岡崎京子に狂ったり、少女マンガにハマッたりした時期があるので、元々1巻完結とか短篇集には弱い。ということで今年はこんなアタリに出くわしている。珈琲時間 (アフタヌーンKC)作者: 豊田徹也出版社/…

山本直樹自薦短篇集

ぼくは高校の時に、ブックオフで『ありがとう』を全巻読んで以来、山本直樹がすごく好きだ。とても面白いと思う。 『ありがとう』は、90年代にじっくりと崩壊を続けていった《家族》というコミューンについて、すごく過激に、でも幾許かの希望とか愛情を含…

2011のシネマ・5

テオ・アンゲロプロス監督の『エレニの旅』を観た。多分今年の上半期に観た映画の中で、一番胸に響いた作品。【170分 ギリシャ・フランス・イタリア・ドイツ】ロシア革命によってオデッサを追われ、難民となったギリシャ人たちの行進を描くのが、ファース…

2011のシネマ・3,4

続けざまにフィリップ・ガレル作品の感想をば。 『白と黒の恋人たち』 【2001年 117分】映画監督・フランソワは女優志望のリュシーと出会い、恋に落ち、彼女を新作の主役に抜擢する。ドラッグを批判するその映画のモデルは、フランソワのかつての恋人…

2011のシネマ・2

『トイレット』と一緒に観た『川の底からこんにちは』について。 久しぶりにレビューめいたものを書くと、今の自分の関心事にスイッとコネクトしちゃってイカンな、と痛感しております。 『川の底からこんにちは』 【2010年 112分 監督:石井裕也】 …

2011のシネマ・1

今年のシネマとか銘打っても、名画座に行くことが多いので、新作を取り扱うことは本当に稀でしょうが。でも観ておかなきゃいけないと思う映画は、実際過去にたくさんあるので、古今東西の映画についてここにしたためることになるだろうと思います。 未見の方…

I’ll be your mirror (Curated by ATP)

2/27に、新木場STUDIO COASTにて催されたフェスティバル、I'll be your mirrorに行ってきた。 All Tomorrow's PartiesとかI'll be your mirrorとかいうから、モロにVelvet Undergroundリスペクトなフェスなのかと思いきや、それはぼくの無知のなせる想像で、…