キャベツは至る所に

感想文、小説、日記、キャベツ、まじめ twitter ⇒ @kanran

音楽

butaji『告白』

何度聴いても、このアルバムは聴きたくなかった、という想いが拭い切れない。ためらいはあるが、この感情を「聴きたくなかった」という言葉以外で書くことができずにいる。 butajiのライブを観始めたのは2015年、最初は3月の北千住カブでのことだった。当時…

スピッツ『スピッツ』

スピッツの1st『スピッツ』のレビュー。この調子で全曲レビューします。

ペンネンネンネンネン・ネネムズ 『whim』

whim アーティスト: ペンネンネンネンネン・ネネムズ 出版社/メーカー: PENNENNENNENNEN NENEMS RECORDS 発売日: 2016/09/14 メディア: CD この商品を含むブログを見る 純粋とは何かをかんがえた瞬間に、その人はもう永遠に純粋にはなれなくなる。まじりけの…

九月十一日 @ 久喜カフェクウワ

昼間のマーケットも可愛らしいものが目白押しで楽しかった(そしてクレープがうまかった)が、やはり目当ては夜のライブ。しかも出演する4組全組楽しみ。そして期待を裏切られないどころか全編興奮しっ放しだったので、久しぶりに長大なレポートを書きまし…

oono yuuki 『夜と火』

言うまでもなく、ぼくはブログをやっている。進んで文章を書くということは、言霊を信じているということに他ならない。 言葉は単なる記号ではなく、また単なる意味や概念の連なりでもない。いつもなら分かたれているものの境い目を少しだけあいまいにしたり…

原田茶飯事 『いななき』

「おれは若いころ、本のなんたるかを知る必要に迫られて何冊か読んだことがあるが、本はなにもいってないぞ! 人に教えられるようなことなんかひとつもない。小説なんざ、しょせんこの世に存在しない人間の話だ、想像のなかだけの絵空事だ。ノンフィクション…

butaji 『アウトサイド』

全ての曲が体に染みついて、どの曲も歌いたくなるようなアルバムをいつぶりに聴いただろうか。全10曲、34分。決して長くはない再生時間の中に、たくさんのファンタジーと切なさが込められている。 一曲一曲の意匠がものすごく丁寧なアルバムだ。ほとんど…

昔の着メロ

高校2年から4年半ぐらいdocomoのP505isを使っていたのだが、充電したらまだ起動した。せっかくなので電源が入るうちに、どういう着メロを使っていたか書き上げて、趣味の変遷というか「思い出のあの曲」のフックを記録しておこうと思う。たぶんほとんどがC…

ceroについて

VJの入っていないZeppのステージで、ceroは今夜、2曲目に『マイロストシティー』を持ってきた。以前のキラーチューンの筆頭であり、VideotapemusicのVJが入る時には、『汚れた血』のジュリエット・ビノシュがバンドの背後を彩っていた曲だ。その曲で、シン…

入江陽『仕事』リリースパーティー@渋谷WWW

嵯峨谷でビールを二杯飲んできていた。OMSBのDJを、アルコールで神経を緩めて聴きたかったのだ。ぼくのヒップホップの趣味は元々狭い上、最近は全然過去作も掘っていないし新譜もチェックしきれていない。OMSBの属するSIMI LABも「名前は知っている」という…

スターダストディスクレビュー

goat / Rhythm & Sound 自分の感覚のチャンネルさえ合えば、概ねのミニマルミュージックは快楽的だが、goatの気持ちよさは深甚である。 ブラックミュージックの匂いがするという形容でも、露悪趣味とかネクラとかの言い換えでもなく、単純に「黒い」。黒色と…

ここ最近聴いているアルバム

Family Basik『A False Dawn And Posthumous Notoriety』 加藤遊・加藤りまの2人による兄妹ユニットの1st。 茫漠としたトラックと、宅録の温かさが宿ったギター、(きょうだいによるデュエット特有の)説明しづらい近似を持つボーカルがあまりに心地良い。…

今年観に行ったライブで特に素晴らしかったもの

Twitterで何度も言っているが、今年は「これを観ただけで、生きていて良かったと言える」というライブに毎月のように行けたので、大変充実していたというか、今年は「もう年末?!」みたいな驚きが例年より薄い。備忘のために、そういったライブについてザッと…

夏から秋ぐらいによく聴いていたアルバム

yukaD『Exhibition』 ostooandellのギターボーカル、yukaDのソロアルバム。土井玄臣との対バンで初めてライブを観て、すぐに物販でコレ(とシングル『日帰りでいい』)を買った。ostooandellは2008年頃に存在を知って以来すごく好きだったのだが、ライブを観…

Rising Sun Rock Festival 2014 in EZO に行ってきたんだ−2

前日・前々日と早起きだった賜物か、果たしてアラームと共に起きられた。バス乗り場へ赴き、フェアリー・フォンテーヌへ。普段は行水ばかりだが、せっかくの大浴場なので風呂を堪能。体を洗い、露天風呂で朝日を浴びて完全に覚醒しておきながら、ゲルマニウ…

Rising Sun Rock Festival 2014 in EZO に行ってきたんだ−1

ライジングに来るのは去年・一昨年に続いて三度目。例年どおり札幌に前泊して、これまでの二年間で仲良くなったエゾロッカーの方々と飲んだくれたり、EZOorDIEさんの非公式前夜祭に遊びに行くなどして、最高のスタートを切ることとなった。 ホテルの食堂で朝…

最近聴いているアルバム

pupa 『floating pupa』 floating pupaアーティスト: pupa出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)発売日: 2008/07/02メディア: CD購入: 9人 クリック: 84回この商品を含むブログ (221件) を見る確か最初に聴いたのは大学3年か4年ぐらいの頃で、当時はオ…

Alfred Beach Sandal について

まずもって、ぼくはアルフレッドビーチサンダル主宰、すなわち北里彰久の音楽が大好きで、ファンとして屈服さえしている。音源がリリースされたなら発売日に買いたい。予定が合う限りライブに行きたい、っていうかつまんない用事なら蹴っ飛ばしてライブに行…

今年聴いてるやつ

TNTアーティスト: Tortoise出版社/メーカー: Thrill Jockey発売日: 1998/03/10メディア: CD クリック: 95回この商品を含むブログ (88件) を見る向こう10年聴くと思う。「シカゴ音響派の金字塔」という表現を引き出してくると、かえって二の足を踏んでしまう…

I’ll be your mirror (Curated by ATP)

2/27に、新木場STUDIO COASTにて催されたフェスティバル、I'll be your mirrorに行ってきた。 All Tomorrow's PartiesとかI'll be your mirrorとかいうから、モロにVelvet Undergroundリスペクトなフェスなのかと思いきや、それはぼくの無知のなせる想像で、…