キャベツは至る所に

感想文、小説、日記、キャベツ、まじめ twitter ⇒ @kanran

2015-01-01から1年間の記事一覧

2015年

1月 年が変わった直後、大晦日の朝までの夜勤を終えて、早い段階から飲んだくれたくせにチャンネルNECOでかかっていた『悪の教典』で映画初め。観終わった直後に染谷将太の入籍を知る。イメージフォーラムで『アルファヴィル』と『華氏451』、NHKの深…

高野文子『棒がいっぽん』

大学時代、先輩の家に泊めてもらった時に読ませてもらい、それから自分でも買った短編集。当時別の友人にガロを教えてもらっていたのに、『絶対安全剃刀』を先に読まなかったことは幸か不幸か。何にせよ一冊単位で言えば、自分のマンガの趣味の中で挙げざる…

『夜の緩やかな唸り』

夜の感覚の小説です。

butaji 『アウトサイド』

全ての曲が体に染みついて、どの曲も歌いたくなるようなアルバムをいつぶりに聴いただろうか。全10曲、34分。決して長くはない再生時間の中に、たくさんのファンタジーと切なさが込められている。 一曲一曲の意匠がものすごく丁寧なアルバムだ。ほとんど…

昔の着メロ

高校2年から4年半ぐらいdocomoのP505isを使っていたのだが、充電したらまだ起動した。せっかくなので電源が入るうちに、どういう着メロを使っていたか書き上げて、趣味の変遷というか「思い出のあの曲」のフックを記録しておこうと思う。たぶんほとんどがC…

ceroについて

VJの入っていないZeppのステージで、ceroは今夜、2曲目に『マイロストシティー』を持ってきた。以前のキラーチューンの筆頭であり、VideotapemusicのVJが入る時には、『汚れた血』のジュリエット・ビノシュがバンドの背後を彩っていた曲だ。その曲で、シン…

『息を殺して』@渋谷ユーロスペース

ジャケ買いしたノイズとかドローンのアルバムをかけて、その音像の見事さに聴き惚れていたら、体が震える轟音とか心を締めつける旋律にまで出くわしてしまった時のような、そういう感動をする映画だった。 2018年を迎えようとする年末、《国防軍》が海外活動…

入江陽『仕事』リリースパーティー@渋谷WWW

嵯峨谷でビールを二杯飲んできていた。OMSBのDJを、アルコールで神経を緩めて聴きたかったのだ。ぼくのヒップホップの趣味は元々狭い上、最近は全然過去作も掘っていないし新譜もチェックしきれていない。OMSBの属するSIMI LABも「名前は知っている」という…

スターダストディスクレビュー

goat / Rhythm & Sound 自分の感覚のチャンネルさえ合えば、概ねのミニマルミュージックは快楽的だが、goatの気持ちよさは深甚である。 ブラックミュージックの匂いがするという形容でも、露悪趣味とかネクラとかの言い換えでもなく、単純に「黒い」。黒色と…

ままごと『わが星』覚書

・久しぶりに「何も見えない暗闇」を体験して興奮した。帰り道「あの暗闇が恐かった」と述べる人を見かけた。ぼくは自分が思うより暗所への耐性があるのかもしれない。 ・演技だけでなく、フォーメーションダンスやラップを含んだシークエンスをミスなく(少…

ここ最近聴いているアルバム

Family Basik『A False Dawn And Posthumous Notoriety』 加藤遊・加藤りまの2人による兄妹ユニットの1st。 茫漠としたトラックと、宅録の温かさが宿ったギター、(きょうだいによるデュエット特有の)説明しづらい近似を持つボーカルがあまりに心地良い。…

萩尾望都にまつわる雑感

『残酷な神が支配する』の内容に関して、ネタバレと呼べる言及をしています。