キャベツは至る所に

感想文、小説、日記、キャベツ、まじめ twitter ⇒ @kanran

2016-01-01から1年間の記事一覧

ペンネンネンネンネン・ネネムズ 『whim』

whim アーティスト: ペンネンネンネンネン・ネネムズ 出版社/メーカー: PENNENNENNENNEN NENEMS RECORDS 発売日: 2016/09/14 メディア: CD この商品を含むブログを見る 純粋とは何かをかんがえた瞬間に、その人はもう永遠に純粋にはなれなくなる。まじりけの…

九月十一日 @ 久喜カフェクウワ

昼間のマーケットも可愛らしいものが目白押しで楽しかった(そしてクレープがうまかった)が、やはり目当ては夜のライブ。しかも出演する4組全組楽しみ。そして期待を裏切られないどころか全編興奮しっ放しだったので、久しぶりに長大なレポートを書きまし…

展示の準備に追われていて、日記や感想文を書く習慣から、すっかり離れてしまっていた。 南浦和の雑貨屋さん・MUKU MUKUで、書き下ろし短編小説『コード』の展示を行っています。不定休のお店なので、お店のTwitterなどから営業日をご確認の上お越しください…

『ヒメアノ~ル』について

映画『ヒメアノ~ル』、並びに原作マンガ『ヒメアノ~ル』についてのネタバレを多分に含みます。 赤字で注意喚起をしておいて何だが、恐らくこのエントリに辿り着く方は、『ヒメアノ~ル』について十分な事前知識を持っているだろう。前置きは省いて、感想を…

兄が通うプールがあったこともあり、幼稚園ぐらいの頃、よくジャスコに連れていかれた。プール自体は地下階にあったのかもしれないが、ぼくが入れたのは保護者用のプール観覧スペースがある地上一階までだった。出入口にジェラートショップと花屋が、外に出…

スピッツの新曲『みなと』が素晴らしい。近年のスピッツはメロディも歌詞もクリアーで、だからこそ演奏の小気味よさとか、フレーズのめざましさが際立って聴こえる。 『みなと』の一節で、判断に迷っているところがある。「己もああなれると信じてた」という…

スカート 『CALL』 (特に『アンダーカレント』について)

夏は乱痴気、秋は愁い、冬は憂鬱の季節。それなら春は物狂いの季節だ。 ぼくが三月生まれだから過敏であるのかもしれないが、春には色々なものが動き出す。虫たちの冬ごもりが終わって、桜が咲いて散り、秋の実りのために菜種梅雨の雨が土をうるおす。冬の静…

細野晴臣の『アンビエント・ドライヴァー』を読み始めた。Twitterでフォローしている方に勧めていただいた本だ。そのセンスと知識、電子音楽に関する審美眼に対して、全幅の信頼を寄せている方の勧めなので、きっと有意義な読書体験ができるだろうと思ってい…

3/17

夜勤に出るための通勤経路に、ひんぱんにキャリアカーが停まっているのを見かける。上層、下層に合わせて六七台は載せられるだろうか、自家用乗用車を満載にしているところにちょうど出くわす。集合住宅の多いエリアではあるが、ごく近くにディーラーがある…

3/16

友人二人とあらたまって音楽の話をしていて、自分は音楽を聴くときにずいぶん意味を重視しているものだ、と思い知らされた。 どんなにミニマルでも、曲には展開というか起伏が生じるから、同じ言葉を使うにしても、どこに配置するかで聞こえ方がまったく違う…

『ラヴ・アフェア』

オタクの小説です。

oono yuuki 『夜と火』

言うまでもなく、ぼくはブログをやっている。進んで文章を書くということは、言霊を信じているということに他ならない。 言葉は単なる記号ではなく、また単なる意味や概念の連なりでもない。いつもなら分かたれているものの境い目を少しだけあいまいにしたり…

原田茶飯事 『いななき』

「おれは若いころ、本のなんたるかを知る必要に迫られて何冊か読んだことがあるが、本はなにもいってないぞ! 人に教えられるようなことなんかひとつもない。小説なんざ、しょせんこの世に存在しない人間の話だ、想像のなかだけの絵空事だ。ノンフィクション…