キャベツは至る所に

感想文、小説、日記、キャベツ、まじめ twitter ⇒ @kanran

夏から秋ぐらいによく聴いていたアルバム

yukaD『Exhibition』 ostooandellのギターボーカル、yukaDのソロアルバム。土井玄臣との対バンで初めてライブを観て、すぐに物販でコレ(とシングル『日帰りでいい』)を買った。ostooandellは2008年頃に存在を知って以来すごく好きだったのだが、ライブを観…

もう一冊いかがですか

本読みが好きな人には「何かもう一冊買いたい」と思う瞬間がある。目当ての本は見つけた、しかしレジへ向かうには何かが足りない。いま携えている本を読む前か後、もう一個食えるぐらいには腹が空いている――もう一冊欲しい。それはマンガ読みによくある欲動…

Rising Sun Rock Festival 2014 in EZO に行ってきたんだ−2

前日・前々日と早起きだった賜物か、果たしてアラームと共に起きられた。バス乗り場へ赴き、フェアリー・フォンテーヌへ。普段は行水ばかりだが、せっかくの大浴場なので風呂を堪能。体を洗い、露天風呂で朝日を浴びて完全に覚醒しておきながら、ゲルマニウ…

Rising Sun Rock Festival 2014 in EZO に行ってきたんだ−1

ライジングに来るのは去年・一昨年に続いて三度目。例年どおり札幌に前泊して、これまでの二年間で仲良くなったエゾロッカーの方々と飲んだくれたり、EZOorDIEさんの非公式前夜祭に遊びに行くなどして、最高のスタートを切ることとなった。 ホテルの食堂で朝…

早稲田松竹 8/02-8/08

『家族の灯り』 マノエル・ド・オリヴェイラ監督、2012年/92分。大学時代、講義で『アニキ・ボボ』と『神曲』を観たり、課外学習として『夜顔』を観に行くよう言われた作家、オリヴェイラ。その講義で映画を観ることの面白さに気づけたので、オリヴェイラ作…

最近聴いているアルバム

pupa 『floating pupa』 floating pupaアーティスト: pupa出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)発売日: 2008/07/02メディア: CD購入: 9人 クリック: 84回この商品を含むブログ (221件) を見る確か最初に聴いたのは大学3年か4年ぐらいの頃で、当時はオ…

早稲田松竹 5/24-5/30

かなり久しぶりに、早稲田松竹に映画を観に行った。いつぶりかと気になってアーカイブスを見てみたら、去年の8月末にカサヴェテスの二本立て(『ラヴ・ストリームス』と『こわれゆく女』)を観て以来だ。半年以上。その間、観たかったプログラムがいくつもあ…

ごく私的な2011年3月11日の足取り

休日だった。バフマン・ゴバディ監督の二本立てを朝イチの回から観ようと、高田馬場の早稲田松竹へ赴いていた。『亀も空を飛ぶ』も、『ペルシャ猫を誰も知らない』もすばらしくて、家に帰って夕食を作ったら、気合を入れて感想を書くつもりでいた。 二本立て…

Alfred Beach Sandal について

まずもって、ぼくはアルフレッドビーチサンダル主宰、すなわち北里彰久の音楽が大好きで、ファンとして屈服さえしている。音源がリリースされたなら発売日に買いたい。予定が合う限りライブに行きたい、っていうかつまんない用事なら蹴っ飛ばしてライブに行…

『ドリフト』

山とも森とも呼べるところに踏み入ってからしばらく経つのに、全然動物を見つけられないでいる。このあたりの土地に、最後に雨が降ったのがいつだか知らないが、土がぬかるんでいて、革靴の底が滑る。こんな所を歩く格好ではない。望ましい装備ではまるでな…

今年聴いてるやつ

TNTアーティスト: Tortoise出版社/メーカー: Thrill Jockey発売日: 1998/03/10メディア: CD クリック: 95回この商品を含むブログ (88件) を見る向こう10年聴くと思う。「シカゴ音響派の金字塔」という表現を引き出してくると、かえって二の足を踏んでしまう…

『分からない』

ぼくたちはずっと、何でもかんでも分かりたがってどうしようもない。そのくせ評論家のことは扱き下ろす。 実際、評論家になんてなりたくない。見つけてきた問題に自分なりの結論を出して、落ち着きたいだけなのだ。自分の理屈が正しいということを心の底から…

ル・プティ・テ 1-1

身近な気になる人とお茶などシバきつつ、気の向くまま喋ったことを文字に起こしてみよう、という企画。記念すべき第一回目のお相手は、大学時代の先輩である「さば」さん。映画とMO'SOME TONEBENDERとRSRとビールとパクチーを愛するステキな方です。 さばさ…

今年に入って読んだイイ漫画

本棚がパンクしているので長編の一気買いが出来ない。 岡崎京子に狂ったり、少女マンガにハマッたりした時期があるので、元々1巻完結とか短篇集には弱い。ということで今年はこんなアタリに出くわしている。珈琲時間 (アフタヌーンKC)作者: 豊田徹也出版社/…

山本直樹自薦短篇集

ぼくは高校の時に、ブックオフで『ありがとう』を全巻読んで以来、山本直樹がすごく好きだ。とても面白いと思う。 『ありがとう』は、90年代にじっくりと崩壊を続けていった《家族》というコミューンについて、すごく過激に、でも幾許かの希望とか愛情を含…

2011のシネマ・5

テオ・アンゲロプロス監督の『エレニの旅』を観た。多分今年の上半期に観た映画の中で、一番胸に響いた作品。【170分 ギリシャ・フランス・イタリア・ドイツ】ロシア革命によってオデッサを追われ、難民となったギリシャ人たちの行進を描くのが、ファース…

2011のシネマ・3,4

続けざまにフィリップ・ガレル作品の感想をば。 『白と黒の恋人たち』 【2001年 117分】映画監督・フランソワは女優志望のリュシーと出会い、恋に落ち、彼女を新作の主役に抜擢する。ドラッグを批判するその映画のモデルは、フランソワのかつての恋人…

2011のシネマ・2

『トイレット』と一緒に観た『川の底からこんにちは』について。 久しぶりにレビューめいたものを書くと、今の自分の関心事にスイッとコネクトしちゃってイカンな、と痛感しております。 『川の底からこんにちは』 【2010年 112分 監督:石井裕也】 …

2011のシネマ・1

今年のシネマとか銘打っても、名画座に行くことが多いので、新作を取り扱うことは本当に稀でしょうが。でも観ておかなきゃいけないと思う映画は、実際過去にたくさんあるので、古今東西の映画についてここにしたためることになるだろうと思います。 未見の方…

I’ll be your mirror (Curated by ATP)

2/27に、新木場STUDIO COASTにて催されたフェスティバル、I'll be your mirrorに行ってきた。 All Tomorrow's PartiesとかI'll be your mirrorとかいうから、モロにVelvet Undergroundリスペクトなフェスなのかと思いきや、それはぼくの無知のなせる想像で、…